八分割スタンプ法

ドラッカーが1950年代に目標管理(MBO-Management by Objective)を提唱して以降、現代でも経営にもKPI(Key Performance Indicator)を設定して臨んでいるところも多いかと思います。

その理論的な背景としても紹介されることがあるのがGoal Setting Theoryです。

目標設定する時に、困難な目標を設定することにより、ちょうど低い目標に達成するように手を抜いてしまうことを避けることができます。しかし、逆に個人が受け入れられないほどの目標では効果がなくなることもわかっています。適度に高い目標(ストレッチ目標ともいわれます)を設定するのが重要です。

 明確な目標を設定することにより曖昧な目標よりも動機付け効果があります。長距離走で、走行距離も告げられずに長距離を走りなさいと言われるより、10km走りなさいと言われた方が走る気になりますし、ペース配分も出来るという物です。

 目標設定にフィードバックが加わるとさらにやる気が維持されやすくなります。先のマラソンの例だと、走行距離がわかっている場合の方がペース配分が具体的にできるし走り切れるという物です。

また、目標達成に関して重要な脳神経系はDopamineです。いわゆる報酬系といわれるもので、このDopamineニューロンを活性化させるには小さな目標を置くことの様です。https://www.edutopia.org/blog/teacher-burnout-neurology-judy-willis-md

達成に対して報酬(ご褒美)を設定するのもよいでしょう。

 夏休みのラジオ体操はそういう意味ではかなり理にかなった方法で参加を促していたんですね。

これらを自分なりに改良して最近始めた進捗管理方が以下の八分割スタンプ法です。


【八分割スタンプ法】

・目標に対してやるべきことを8つに分ける

・初期の目標は少し細かくする。(走り出しは達成しやすくする)

・進捗管理のスタンプか表を作り、一つ達成するごとにスタンプ(印鑑など)を押して進捗管理する

・それぞれの段階で達成した時の報酬(ご褒美)をあらかじめ決めておく。


備考 

・大きめの目標については1週間に1つで8週間で達成できるように構成すると良い。

・小さな目標については、8個1セットにして実行しても良い。


これで報酬系を鍛えて行きたいと思います。


悠善-EUZEn-

EUZEnとは「善く生きる」ということ。ギリシアの哲学者アリストテレスはそのためには、それぞれの本来の性質を十分に発揮することと述べています。 医療機関のそれぞれの職種が本来の力を発揮できる様に、幅広いキャリアを活かして、医療機関のマネジメント、人材育成、循環器診療、産業医・働き方改革や生産性の向上、地域の健康づくりやデータサイエンス・ITの活用など、幅広く貢献できるよう活動しています。