新型コロナウイルスが剥いで見えてくる本質

今日は少し東洋哲学的な観点から。

危機というのは良くも悪くも表面的な取り繕いを剥いで真実や本質を暴きだす効果があると思います。

○行政や政治や組織の長のリーダーシップ、危機管理能力、マネジメント能力が浮き彫りになる

○自称専門家と本当の専門家・実務家との違いが浮き彫りになる

○テレワーク等により「居るのが仕事」状態の人と「本当に生産を担っている人」との違いが浮き彫りになる

○家庭で過ごす時間が増えることにより家庭での夫婦関係や親子関係が浮き彫りになる

○虚業で見かけ上増えたように見える資産の実際の価値が浮き彫りになる

○本当に親身になってくれる人と表面的に付き合っている人との違いが浮き彫りになる

○変化に対応できる人と旧来の枠組みに捕らわれる人の違いが浮き彫りになる

○その人の道徳性や社会性が浮き彫りになる

上記は良い悪いということではありません。読む人によって批判的に映る人もいれば戒めととる人、中には応援ととる人もいるでしょう。

こういう危機の時、易経では本質に立ち返る事が重要になるとされています。

また、易経では事象の理を64卦×6爻=384パターンに分けて表現し、安岡正篤の著にもあるのですが、現在の状況がどういう卦にあたるか考えながら道しるべとする、占いというよりは哲学的な側面を持っており、それに当てはめると現状は山地剥ではないかと思うのです。

「残っているものが 取るに足らないものであるならば、 結局は、それも剥ぎ取られてしまう」 


今はこれまでの流れが大きく変わる可能性を秘めた時です。耐えて本質を大事にして、後に良いものが残る様にしていきたいものです。



悠善-EUZEn-

EUZEnとは「善く生きる」ということ。ギリシアの哲学者アリストテレスはそのためには、それぞれの本来の性質を十分に発揮することと述べています。 医療機関のそれぞれの職種が本来の力を発揮できる様に、幅広いキャリアを活かして、医療機関のマネジメント、人材育成、循環器診療、産業医・働き方改革や生産性の向上、地域の健康づくりやデータサイエンス・ITの活用など、幅広く貢献できるよう活動しています。